Photo詩:『十五夜の月は』 『十五夜の月は』 山の端に架かる 十五夜の月は 逢えなくなった人の 面差しに似て 私を切なく 温かく照らす 月に住む 兎のように 彼の人が此岸に 留まれるのなら この命さえ 差し出したものを 十五夜の月は 今宵も私を 寂しく 優しく照らす 逢えなくなった 彼の人の命を 私の中に 静かに降り注ぐ 十五夜の月は 少しだけ 哀しいphoto/詩:麻美 雪2020.10.01 13:21Photo詩