『一夜の契り』

 今宵一夜

 雨よ降るなと

 念じて気にする

 窓の外

 夜の帷(とばり)が

 降りたなら

 忍んでらして

 この庵(いおり)

 夜の滑らかな褥

 淡い花の馨り

 さざめき合う笹の葉音

 一夜限りの

 愛の契りを

 この身に下さい

 明日からの春夏秋冬(ひととせ)を

 待ち焦がれていられるように

photo/文:麻美 雪

 

麻美 雪♥言ノ葉の庭

昼は派遣社員として仕事をしながら、麻美 雪としてフリーのライター、作家をしています。麻美 雪の詩、photo short story、本や音楽、舞台など好きなものについて、言葉や作品を綴っております。

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