日本橋Style Vol.11:『 Year-End Party』

 冷え込む師走の夕暮れ、COREDO室町1の4階にある日本橋三井ホールに、JONTEさんの歌声を聴きたくて、ゴスペラーズの黒沢薫さんが中心になって開催する『日本橋Style Vol.11 Year-End Party』を聴きに向かった。

 日本橋Styleは、今年で11回目を迎える、毎年12/29の1回だけ開催されるライブ。
 12月に入ってすぐ、観劇友だちからこのライブの事を聞き、久しぶりにJONTEさんの歌を間近で聴きたくなり、急遽チケットを取って行ったライブ。

 1階の11列目の左手列の真ん中の席に着き、始まるのを胸ときめかせながら待った。
 この日出演したのは、オープニング・アクトのNEIGHBORS COMPLAIN、JONTE、Unlimited tone、竹本健一、K、黒沢薫の6人のアーティスト。

 全ての方について語りたいのだけれど、字数の事もあり、JONTEさんとKさんとこのライブで初めて聴いて特に惹かれたアーティストを中心に書かせて頂きます。

 まずは、オープニング・アクトのNEIGHBORS COMPLAIN。最初の曲を聴いた途端に、好きだと思ったグループ。

 ヴォーカルのOtoさんの色気と伸びのある声がとても心地好く、アシッド・ジャズ(1980年代にイギリスのクラブシーンから派生し、ジャズ・ファンクやソウル・ジャズ等の影響を受けた音楽で、初期のジャミロクワイや、インコグニートがこのアシッド・ジャズ。)を思わせる音色やメロディ、リズムが聴いていて気持ち良かった。
 黒沢薫さんは、ゴスペラーズで聴いてはいたけれど、直に聴くとやはり圧巻、圧倒的な上手さと迫力と声の良さ。

 竹本健一さんも、ミラーボールを切り取ったようなジャケットを着て現れた時には、どんな歌を歌うとだろうと思ったけれど、アコースティックなバラードを歌い始めた途端、引き込まれた。

 若い人もいたけれど、会場には30代後半~50代以降の人が多くを占めていたような感じ。師走のひと時、スタンディング・オベーションで聴いている人も多く、海上を巻き込んで一緒に歌ったり、音楽とビートに合わせて体を揺らしたり、アーティストと会場が一体になって楽しんでいた。

 そして何より、圧倒的な歌唱力のアーティストのみが集まり、時に音楽に体を揺らし、バラードではしっとりと心と耳を歌声に傾ける、大人のライブで堪能した。もっと、こういう本格的なアーティストによる大人のライブやコンサートをやって欲しいと強く思った。

 休憩なし、アンコール入れて3時間のライブだったけれど、あっという間に過ぎて行った時間。また、今年も行きたいと思う素敵なライブでした。

文:麻美 雪

麻美 雪♥言ノ葉の庭

昼は派遣社員として仕事をしながら、麻美 雪としてフリーのライター、作家をしています。麻美 雪の詩、photo short story、本や音楽、舞台など好きなものについて、言葉や作品を綴っております。

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