芸術集団れんこんきすた:『れんこんきすた芸術祭』~トークショー&読み聞かせ編~

 さて、此処からは、ギュギュッと濃縮して、ご紹介、先ずはトークショー&読み聞かせから。お芝居以外は、上演中の写真撮影OKだったので、写真多めでお送りします。

 こちらの写真は、27日の『Talk of Roses』の後のトークショー。脚本、演出の奥村千里(右端)さんと『Talk of Roses』で、エリザベスを演じた木村美佐さん(真中)とジェーン・グレイを演じた小松崎めぐみさんの3人によるトークショー。メアリー1世を演じた中川朝子さんは、トークショーの後の『Gloria』の5分間のプレビューの為に、マレーネ・ディートリッヒに変身中の為、席を外されていました。

 此処では、史実では仲が悪かったという文献も見受けられるジェーンとエリザベスを『Talk of Roses』で敢えて、仲が良かったとしたのは、仲が良い者が引き裂かれる方が、より、それぞれの女王の痛みや切なさが伝えられるからという事や、今回2回の舞台のために衣装を誂えた事、それぞれの登場人物を演じる際、ジェーンは、マンチカン、メアリーはハシビロコウをイメージしたというこぼれ話などが聞けました。

 読み聞かせの後の28日のトークショーでは、ハロウィンならではのちょっと怖い話を、濱野和貴さん、小松崎めぐみさん、中川朝子さんが読まれたのですが、小松崎めぐみさんの着ていた衣装は奥村さんのお姉様から頂いたワンピースに、洗い落とせる血糊を付けたなどのここでしか聞けないエピソードが紹介されました。

 27日の読み聞かせは、急遽、この日は『Gloria』のプレビュー以外は、照明などをされていた濱野和貴さんが、『かたあしだちょうのエルフ』という、奥村さんが減点に立ち返る時に読み返す絵本を朗読。

 『かたあしだちょうのエルフ』は、ライオンと闘い片足をなくしたエルフが、子どもたちを守る為、黒豹と闘い永遠に木になって残るというお話し。以前から、濱野和貴さんの出演される舞台を観る度に、良い声だと思っていた。特に、シェークスピアの台詞を濱野さんの声で聴くと、圧倒的な説得力とシェークスピアの台詞を言うのにこんなにもピッタリの方はいないと思う声の持ち主。その濱野和貴さんの声で朗読される『かたあしだちょうのエルフ』は、その場面や情景、景色からエルフの胸の内までが目の前に浮き彫りになる。濱野さんの声は情景を思い浮かばせる声。切なく、温かく、やさしい物語に目頭が熱くなった。

 28日の朗読は、ハロウィンデイと言うとで、濱野和貴さん、小松崎めぐみさん、中川朝子さんの3人による、ちょっと背筋がゾクッとする怖い話し3話。怖い話が苦手なので、頭が内容をよく覚えていないので、写真だけ。

 小松崎めぐみさん。人形をイメージしたという事で、朗読後の写真撮影では、完璧にちょっと怖い曰くあり気な人形に…。
 濱野和貴さんは、『フランス革命三部作』の時のギロチンの時の扮装で朗読。
 中川朝子さん。ハロウィンショーの時の衣装で朗読。
 ほろり笑みが零れたり、感動に涙がポロリと溢れたり、ちょっぴり怖くて、キャッとした盛りだくさんのトークショーと読み聞かせでした。

photo/文:麻美 雪

麻美 雪♥言ノ葉の庭

昼は派遣社員として仕事をしながら、麻美 雪としてフリーのライター、作家をしています。麻美 雪の詩、photo short story、本や音楽、舞台など好きなものについて、言葉や作品を綴っております。

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