2018.8.5(日)AM:11:00、PM14:00 東中野バニラスタジオで、幻想芸術集団 Les Miroirsの朝霞ルイさんと芸術集団れんこんきすた中川朝子さんのユニットLe Matinの『Le Matin‐ル・マタン‐vol.4』を観て来ました。
この日は、夜に、演劇集団アクト青山の夏の朗読会《参》『怪談集夜曲』を観に行ったのですが、その前に『Le Matin‐ル・マタン‐vol.4』へ。
去年の夏、初めて『Le Matin‐ル・マタン‐vol.2』を観てから病みつきになり、毎回足を運んでいるLe Matin。
今回は何と、Le Matin初の2days公演、計4公演、しかも全て内容が違う。
8/4の夜と8/5の朝の回を予約していたものの父が亡くなり、8/4㈯は、父の49日法要と重なり、楽しい舞台に喪服で伺うのも申し訳なく、私自身も静かに父を送りたかったので4日はキャンセルし(でも何となく、静かに観られる舞台を観たくなり、急遽演劇集団アクト青山夏の朗読会《参》『怪談集夜曲』を聴きに行ったのですが)、5日の朝の回を観に行ったら、案の定面白過ぎて、夜の朗読会まで時間に余裕があったので、急遽お昼の回も観てしまった『Le Matin‐ル・マタン‐vol.4』。
8/5(日)AM11:00は、ファン感謝祭!Le Matinを初めて見る人にはお試し、Le Matinファンにはお手頃価格でLe Matinを楽しめるというお得な回。
通称、朝マタン。
華麗なるラジオ体操という、朝っぽい曲をLe Matinの2人が歌い踊り、メインはラジオ体操!朝霞ルイさんのラジオ体操の説明のもと、中川朝子さんのラジオ体操のお手本を見つつ、私たち観客が一緒にラジオ体操をするという正真正銘レアな回だったのですが…。
ルイさんの「お客さんのラジオ体操が正しいラジオ体操になってる」というひと言に、会場がわっと沸いた。
あまり詳しくラジオ体操を知らないという中川さん、前から後ろに反りながらグルッと回る所では、『マトリックス』ばりに後ろに反っていて、ハイグレードのラジオ体操になっているのが、凄いと思うと共に面白かったり、そんなこんなの華麗なるラジオ体操でした。
ラジオ体操って、久しぶりにすると気持ち良い。体もスッキリして、お二人の歌を聴きながら、あっという間の1時間が過ぎ、締めはやはり、会場全体、うさ耳つけてのお二人の歌に団扇を振り、サイリウムを振り大盛り上がりのうちに終演。写真は撮らなかったけれど、もちろん、私もうさ耳着けてサイリウム振って存分に楽しん楽しみました。
そして、14時は『爆裂コント』回。小劇場の華麗な男役2人の『爆裂コント』回は、幻想芸術集団 Les Miroirsの舞台でも、芸術集団れんこんきすたの舞台でも絶対観られない。
定番のトモちんとルイさんのシリーズと伝説の店員ルイさんのミスター・ドー○ツシリーズに加えて、今回新しい作品が2つも加わった全編コントだけの回。この新作がレギュラーなるかは、今回のお客さんのリクエストの声によるのだとか。
曲も夏満開のノリの良い曲が中心で、会場は、笑いと楽しいオーラが満ち溢れていて、いるだけで幸せな気持ちになった。
一本目の『サンライズサンライズon beach』は、去年の夏初めて観た『Le Matin‐ル・マタン‐vol.2』でも、上演された物ですが、パワーアップしていて、面白さが倍増していた。ホストを辞めて夏の浜辺で焼きそばを作れないのに焼きそばの屋台を出すルイさんと、ルイさんに呼ばれて焼きそばを焼く後輩ホストのトモちんとの絶妙なやり取りが去年よりも照れも取れて思いっ切り振り切れていて笑い転げた。
2本目は新作の『ヨガ、心の旅』は、ジムで体を鍛えて、モテの助(耳で聞いただけなのでこの名前の表記であっているのか分かりませんが)になると意気込む朝霞ルイさんの学生と、中川朝子さんのヨガの先生ジャイプールの掛け合いのやり取りが可笑し過ぎて、笑っているうちに何だか訳が分からなくなり、何か小さい事とかどうでも良くなってしまうような気分になった。中川さんのジャイプールさんが、破壊力抜群で、あのルックスとジャイプールさんの話し方を思い出す度、吹き出してしまう。
3本目は、『I'm Mr.donut!~eternal shine』某ドーナツ屋さんを舞台に繰り広げられる、伝説のアルバイトルイさんが毎回会場を笑いで包み込むシリーズの新作。
なんと!今回アルバイトから社員に昇格したルイさんが、かつてルイさんに新人研修で仕事を教えた中川さんのお店の落ち込んだ売上を回復させるべく、社員として中川さんのお店にはやって来ての伝説の店員ルイさんの世界が炸裂するコント。
社員になった理由が、社員とshineの響きが同じだからという、ルイさんらしい解釈から放たれる言葉の弾丸にただただ、可笑しくて、もう笑いの波に身を預けて、思考を停止させひたすらに楽しんだ。
トモちんとルイさんシリーズとこの伝説のドーナツ屋さんの店員ルイさんのシリーズは、Le Matinで観ないとLe Matinが始まらない程好きな演目。
4本目は、こちらも今回初めての『Endless School Days』。だいぶ以前に放送された『野ブタをプロデュース』の修二と彰を彷彿とさせるようなな男子高校生2人のコント。
始まりが一見シリアスな感じなので、『あれっ?コントじゃないのかな』と思ったのも束の間、口を切って血を流しているのかと思ったトモヒコの口の端に滲む血が口内炎が潰れただけとか、同じ高校に行けなかった親友(朝霞ルイさん)に、素直に寂しさを伝えられず、不貞腐れたり、ひねくれた言葉をぶつけてしまうトモヒコから、親友が大好きなんだなという微笑ましさと、不器用さを感じて可笑しいながらもどこかきゅんとしたりもする。
これも、これからどう話が展開して行くのか、続きが気になって次のLe Matinでも観たい。
今回、4日とも全て内容も演目も違い、芝居だけで、12本かな?あり、そのうち新しい作品もある芝居全てを脚本の奥村さんが全て書いているのがシリアスから爆裂コントまで書く、その振り幅の大きさ込で、凄いと思う。
今までのLe Matinでの、4本の芝居の新作を書くだけでも凄いのに、新たな作品を書くのはどれだけ大変なことかと思うにつけて、脱帽する。
最後はやはり、うさ耳着けて、団扇を振り、手を振り、サイリウムを振り、楽しいうちに2時間があっという間に過ぎ去っていた。
今年に入って、吉凶併せて色々あって、ちょっとだけ疲れていた心身にたっぷり陽の光と水を与えてもらったような楽しい『Le Matin‐ル・マタン‐vol.4』でした。
photo/文:麻美 雪
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