詩:『あやふや』

『あやふや』

 
 低く垂れ篭める

 鈍色の雲

 昼と夜の

 境も曖昧になる

 あなたを

 愛しているのか

 愛していないのかも

 あやふやなように

 もう構わないわ

 あなたが誰と居ても

 何処に居ても

 今はただ

 ゆつゆつとした

 ゼリーの海に

 漂うように

 抗い切れない

 眠りに

 身を任せ

 何もかも

 忘れ去ってしまいたい

 あなたのことも

 愛したことも


詩:麻美 雪

 

麻美 雪♥言ノ葉の庭

昼は派遣社員として仕事をしながら、麻美 雪としてフリーのライター、作家をしています。麻美 雪の詩、photo short story、本や音楽、舞台など好きなものについて、言葉や作品を綴っております。

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