記憶の中の舞台:『ヴルルの島』 クリスマスなので、去年観てからずっと大好きで、心と記憶に残っているクリスマスにぴったりの劇団おぼんろの『ヴルルの島』の観劇ブログをこちらにも載せてみた。 クリスマス・イヴの昼下がり、普段なら昼でさえ一人で通り抜けるのも躊躇われる歌舞伎町がイヴの土曜日、恋人や家族連れで賑わう中、ひとり人混みを縫って向かったのは、今は無き新宿コマ劇場の斜め前にあるヒューマックスビルの7階にある新宿FACE。 扉を抜け、足を踏み入れて広がるのは、おぼんろの世界。 「想像して下さい」 いつものように、末原拓馬さんのこの言葉から、物語の入口へと導かれる。 閉じた目蓋の裏に広がったのは、X'masの夜の森にふわふわの毛に縁取られたフードの付いた真っ白なコート...2017.12.25 06:00記憶の中の舞台