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2020.09

Photo小説:『もしも私が消えたなら』

『もしも私が消えたなら』 もしも私が自分の手で、この世界から自らを消したなら、親戚(あなた達)はなんと言うだろう。 「まさか、あの子が」 「子供の頃からしっかりしていて、落ち着いていて、芯の強いあの子が、なぜ、どうして?」 「そんなに悩んでいたなら相談してくれれば良かったのに」 「何があったのか?」「何を悩んでいたのか?」 きっと、私が消えたくなった理由など解らないだろう。 そして、他人(あなた達)は、憶測を一人歩きさせて、あれこれと解ったような事を呟き、哀れみ、冥福を祈るのだろう。 きっと、理由を書き残しても親戚(あなた達)には解らないだろう。 生きる事に追い詰められていた時に、手を差し伸べる事もなく、悪気なく発した、「頑張って」...

2020.09.29 12:19
  • photo小説

麻美 雪♥言ノ葉の庭

昼は派遣社員として仕事をしながら、麻美 雪としてフリーのライター、作家をしています。麻美 雪の詩、photo short story、本や音楽、舞台など好きなものについて、言葉や作品を綴っております。

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