あやめ十八番:『しだれ咲きサマーストーム』 2019.7.20㈯ PM14:00 吉祥寺シアター 夏の暑さが戻った梅雨明け間近の吉祥寺の駅から、あやめ十八番『しだれ咲きサマーストーム』を観る為、吉祥寺シアターへ足を運んだ。 劇場に入ると紅殻色の橋から階段へ、階段から中空、地上の左右に紅柄色の格子に囲まれた、廓の部屋のようなものへと繋がる舞台が暗い中に鮮やかに浮かび上がっていた。 江戸時代まで行われていた風習、“ 後妻打ち”の場面から賑々しく始まった『しだれ咲きサマーストーム』の舞台は、2020年の江戸。 “ 後妻打ち(うわなりうち)”とは、妻と離縁して1ヶ月以内に夫が再婚した場合、予告した上で、先妻が後妻の家に徒党を組んで襲撃し、後妻も徒党を組みこれに応戦すると言うもので、...2019.07.24 06:43観劇記
幻想芸術集団 Les Miroirs耽美童話の会・第六章『薔薇物語』 2019.7.14㈰ PM14:30 阿佐ヶ谷アートスペースプロット 小雨降る鈍色の空の下、阿佐ヶ谷アートスペースプロットに、幻想芸術集団 Les Miroirs耽美童話の会・第六章『薔薇物語』を観に行って参りました。 朝霞ルイさんの活動15周年記念の今回の舞台は、『櫟の館』と『薔薇物語』の2本を上演。15周年の感謝と普段演劇を観ないと言う方にも、気軽に演劇を楽しみ、興味を持って頂けるようにと映画と同じ、1舞台1800円という破格のチケット料金で観られた。 以前の耽美童話の会・第五章で、『櫟の館』を観ていたので、今回は寓話的古典喜劇の『薔薇物語』を観た。 『薔薇物語』は、ギヨ〜ム・ド・ロリスによって書かれた13世紀フランスの寓意的...2019.07.16 05:10観劇記
日韓演劇週間vol.7:『ストアハウスコレクション~日韓演劇フェスティバル』 2019.7.13㈯ PM14:00 上野ストアハウス 暑さがぶり返した曇り空の下、『ストアハウスコレクション~日韓演劇フェスティバル』を観に上野ストアハウスへと足を運ぶ。 観劇前に時間があったので、上野の西洋国立美術館で『松方コレクション展』を観てから向かった。 日本と韓国の2劇団による上演。二本で一公演の7回目になるこの日韓ストアは、韓国からは劇団新世界、日本からはDangerous Boxが魯迅の『狂人日記』を基にして両劇団がどういう切り口で、どのように魯迅の『狂人日記』に迫り、紡ぎ、観せるかを見比べるというもの。 私は、Dangerous Boxの『今日人。明日狂』が観たくて足を運んだ。 魯迅の『狂人日記』は、要約すると家...2019.07.15 05:52観劇記
Ortensia:第五回公演『ジラソーレ』 2019.7.6㈯ PM14:00 東中野RAFT 降りそうで降らないような曖昧な空模様の空の下、中野坂上の駅から10分程歩き、東中野RAFTにOrtensiaの『ジラソーレ』を観に行った。 ベニバラ兎団の飯田南織さんと劇団月とスカレッタの小西優司さんのユニットOrtensiaの公演を観るのは、これで何回目だろう。小西優司さんが演劇集団アクト青山の主宰をされていた頃から観ていたOrtensia。小西優司さんが新しく劇団月とスカレッタを立ち上げてから初めてのOrtensiaの公演。 場所も、千歳烏山のアクト青山のアトリエから飛び出して、東中野RAFTでの舞台。 劇場に入り、最前列右手の席に着く。右手目の前には、手紙が散らばり、ティー...2019.07.11 06:32観劇記
June and Meg :『June and Meg ~season5~』 2019.6.30㈰ PM13:30 新中野ワニズホール 友人に誘われ、新中野のワニズホールに、家納 ジュンコさんと劇団おぼんろのわかばやし めぐみさんのユニット、June and Meg の2年ぶりになる『June and Meg ~season5~』を観に足を運んだ。 実は、この友人と出会ったのは、このワニズホールでの劇団おぼんろ主宰の末原拓馬さんのひとり芝居『ひとりじゃできねぇもん』を観に来て知り合ったという、お互いにとって思い出の場所でもある。 June and Megの舞台は、敢えて、広げようとしても広がらない、深くしようとしても深くならない、女ふたりのどうでもよい話をオムニバスで上演するという舞台。 前回に引き続き、今...2019.07.05 14:08観劇記