時折、ふと窓の外を見ると、出逢うことが出来る空の色。
一年の内にも、そうそう頻繁に遭遇することは無い、不思議で美しい空の色。
印象派の絵のような、淡さを秘めた夕焼けの色。
一言で表すなら、モネの色。
モネの絵のような、幾重にも折り重なった薄紅色が、少し離れてみると、そのものの形を柔らかく現れてくるような、繊細で温かで、ほんのりと強さがある。
こういう空の色を、私は密かに『モネ色』と読んでいる。
時折、ふと、見た窓の外や、見上げた空が、モネ色の空だと、訳もなく嬉しくなる。
モネ色の空。
春は優しく、夏は少し激しく、秋は儚く、冬は切ない色に見える、モネ色の空。
photo/文:麻美 雪
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